それぞれのSTDについて
性器だけではなく口や目、肛門などから感染することもあります。
性感染症には多くの種類がありますが、自覚症状がないことも少なくありません。
そのため、知らずに感染を拡大させてしまっている場合や、病気が進行してしまうような場合もあります。
症状がなくても性病が進行すれば不妊症の原因や、命に関わる病気を発症するような恐れもあります。
性病は自然治癒するものではないため、改善するまでしっかり治療をすることが大切です。
クラミジア
- 男性の
場合 - 女性の
場合
部位と
主な症状
目(結膜)
まぶたの腫れ
目やにや充血
のど(咽頭・喉頭)
のどの違和感
咳や痰
微熱やのどの痛み
尿道
尿道の違和感(かゆみ・むずむず)
排尿時の痛み
尿道からの膿・分泌物
精巣上体
精巣の痛みや腫れ
発熱、倦怠感
男性不妊
肛門・直腸
肛門や下腹部の痛み
排便時の痛み
出血や粘液の排泄
抗生物質の飲み薬で治療を行います。
ジスロマック®は1回飲むだけで効果を発揮します。ただし、下痢を起こしやすかったり、アルコールの摂取により肝臓への負担や抗生物質の効果の低下が知られており注意が必要です。
アジロマイシン(ジスロマック®) 1回内服
レボフロキサシン(クラビット®) 1日1回7日間
シタフロキサシン(グレースビット®) 1日2回7日間
ピンポン感染(パートナー間で互いに移したり移されたりを繰り返す)を防ぐために、パートナーの検査・治療も必要になります。
クラミジア感染症は無症状であることも多く、治療をせずに長期間感染が続くと男性・女性ともに不妊の原因となることが知られています。
治療中や治療後に陰性が確認できるまでは、性交時に避妊具を使用するようにしましょう。
治癒したことを確かめる陰性確認の検査のタイミングですが、多くの医療機関で行われている遺伝子検査では死菌でも反応してしまうため、抗生物質の治療が終わって2週間以降に行うようにしましょう。
クラミジアを治療したにも関わらず症状がとれない場合は、マイコプラズマ、ウレアプラズマ、トリコモナスなど他の性感染症の可能性が考えられます。
部位と
主な症状
目(結膜)
まぶたの腫れ
目やにや充血
のど(咽頭・喉頭)
のどの違和感
咳や痰
微熱やのどの痛み
子宮頸管
おりものの異常(におい、量、色など)
排尿時の痛み
不正出血
骨盤内(卵管・卵巣・腹部など)
下腹部の痛みや違和感
性交痛や不正出血
発熱
不妊や子宮外妊娠など
肛門・直腸
肛門や下腹部の痛み
出血や粘液の排泄
抗生物質の飲み薬で治療を行います。
ジスロマック®は1回飲むだけで効果を発揮します。ただし、下痢を起こしやすかったり、アルコールの摂取により肝臓への負担や抗生物質の効果の低下が知られており注意が必要です。
アジロマイシン(ジスロマック®) 1回内服
レボフロキサシン(クラビット®) 1日1回7日間
シタフロキサシン(グレースビット®) 1日2回7日間
ピンポン感染(パートナー間で互いに移したり移されたりを繰り返す)を防ぐために、パートナーの検査・治療も必要になります。
クラミジア感染症は無症状であることも多く、治療をせずに長期間感染が続くと男性・女性ともに不妊の原因となることが知られています。
治療中や治療後に陰性が確認できるまでは、性交時に避妊具を使用するようにしましょう。
治癒したことを確かめる陰性確認の検査のタイミングですが、多くの医療機関で行われている遺伝子検査では死菌でも反応してしまうため、抗生物質の治療が終わって2週間以降に行うようにしましょう。
クラミジアを治療したにも関わらず症状がとれない場合は、マイコプラズマ、ウレアプラズマ、トリコモナスなど他の性感染症の可能性が考えられます。
淋病(淋菌)
- 男性の
場合 - 女性の
場合
部位と
主な症状
目(結膜)
まぶたの腫れ
目やにや充血
のど(咽頭・喉頭)
のどの違和感
咳や痰
微熱やのどの痛み
尿道
尿道の違和感(かゆみ・むずむず)
排尿時の痛み
尿道からの膿・分泌物
精巣上体
精巣の痛みや腫れ
発熱、倦怠感
男性不妊
肛門・直腸
肛門や下腹部の痛み
排便時の痛み
出血や粘液の排泄
抗生物質が効きづらい耐性菌が増加しており、飲み薬の抗生物質での治療が難しくなってきており、基本的には注射の抗生物質で治療します。
<尿道や子宮頸管、肛門・直腸>
セフトリアキソン(ロセフィン®) 1回点滴
スペクチノマイシン(トロビシン®) 1回筋肉注射
<精巣上体や骨盤内>
セフトリアキソン(ロセフィン®) 1日1回 1〜7日間
スペクチノマイシン(トロビシン®) 1・3日目に筋肉注射
<咽頭>
セフトリアキソン(ロセフィン®) 1回点滴
<目(結膜)>
セフメノキシム(ベストロン®)などの抗生物質の目薬や眼軟膏、上記の点滴を併用して治療します
ピンポン感染(パートナー間で互いに移したり移されたりを繰り返す)を防ぐために、パートナーの検査・治療も必要になります。
淋病(淋菌感染症)はクラミジアより症状が強い傾向がありますが、無症状であることも多く、治療をせずに長期間感染が続くと男性・女性ともに不妊の原因となることが知られています。
クラミジアと同時感染することも多く、その場合はクラミジアの治療も合わせて行う必要があります。
治療中や治療後に陰性が確認できるまでは、性交時に避妊具を使用するようにしましょう。
治癒したことを確かめる陰性確認の検査のタイミングですが、多くの医療機関で行われている遺伝子検査では死菌でも反応してしまうため、抗生物質の治療が終わって2週間以降に行うようにしましょう。
淋菌を治療したにも関わらず症状がとれない場合は、マイコプラズマ、ウレアプラズマ、トリコモナスなど他の性感染症の可能性が考えられます。
部位と
主な症状
目(結膜)
まぶたの腫れ
目やにや充血
のど(咽頭・喉頭)
のどの違和感
咳や痰
微熱やのどの痛み
子宮頸管
おりものの増加、性交痛
排尿時の痛み
不正出血
骨盤内(卵管・卵巣・腹部など)
下腹部の痛みや違和感
性交痛や不正出血
発熱
不妊や子宮外妊娠など
肛門・直腸
肛門や下腹部の痛み
排便時の痛み
出血や粘液の排泄
抗生物質が効きづらい耐性菌が増加しており、飲み薬の抗生物質での治療が難しくなってきており、基本的には注射の抗生物質で治療します。
<尿道や子宮頸管、肛門・直腸>
セフトリアキソン(ロセフィン®) 1回点滴
スペクチノマイシン(トロビシン®) 1回筋肉注射
<精巣上体や骨盤内>
セフトリアキソン(ロセフィン®) 1日1回 1〜7日間
スペクチノマイシン(トロビシン®) 1・3日目に筋肉注射
<咽頭>
セフトリアキソン(ロセフィン®) 1回点滴
<目(結膜)>
セフメノキシム(ベストロン®)などの抗生物質の目薬や眼軟膏、上記の点滴を併用して治療します
ピンポン感染(パートナー間で互いに移したり移されたりを繰り返す)を防ぐために、パートナーの検査・治療も必要になります。
淋病(淋菌感染症)はクラミジアより症状が強い傾向がありますが、無症状であることも多く、治療をせずに長期間感染が続くと男性・女性ともに不妊の原因となることが知られています。
クラミジアと同時感染することも多く、その場合はクラミジアの治療も合わせて行う必要があります。
治療中や治療後に陰性が確認できるまでは、性交時に避妊具を使用するようにしましょう。
治癒したことを確かめる陰性確認の検査のタイミングですが、多くの医療機関で行われている遺伝子検査では死菌でも反応してしまうため、抗生物質の治療が終わって2週間以降に行うようにしましょう。
淋菌を治療したにも関わらず症状がとれない場合は、マイコプラズマ、ウレアプラズマ、トリコモナスなど他の性感染症の可能性が考えられます。
マイコプラズマ・ウレアプラズマ
- 男性の
場合 - 女性の
場合
部位と
主な症状
のど(咽頭・喉頭)
のどの違和感
咳や痰
微熱やのどの痛み
尿道
尿道の違和感(かゆみ・むずむず)
排尿時の痛み
尿道からの膿・分泌物
頻尿
抗生物質の飲み薬で治療を行います。
ジスロマック®は1回飲むだけで効果を発揮します。ただし、下痢を起こしやすかったり、アルコールの摂取により肝臓への負担や抗生物質の効果の低下が知られており注意が必要です。
アジロマイシン(ジスロマック®) 1回内服
シタフロキサシン(グレースビット®) 1日2回7日間
レボフロキサシン(クラビット®) 1日1回7日間
性器(尿道や子宮頸管)やのど(咽頭)に感染する性感染症として、淋菌やクラミジアに次いで多い原因菌として知られています。
比較的最近になって存在が分かった性感染症であり、すべてが解明されているわけではありません。
淋菌やクラミジアの検査をして陰性だったにも関わらず、気になる症状が続いている場合は、このマイコプラズマあるいはウレアプラズマが原因となっていることが多く、あまり有名な性感染症ではないということもあり多くが見逃されている可能性があります。
ウレアプラズマは必ずしも性感染症ではなく、もともと存在する常在菌という説もありますが、尿道炎や膣炎の原因となることが知られており、性行為によってパートナーへ移してしまうことがありますので治療が必要です。
淋菌やクラミジアよりも病原性が低く、クラミジアと同じように症状は軽度であったり無症状のことが多いですが感染力は強く、1回の性交渉で30%程度は感染するといわれています。
精度の高い検査でも全ての感染を検出できていないこともあり、ピンポン感染(パートナー間で互いに移したり移されたりを繰り返す)を防ぐために、パートナーの検査・治療も必要になります。
治療をせずに長期間感染が続くと男性・女性ともに不妊の原因となることが知られています。
治療中や治療後に陰性が確認できるまでは、性交時に避妊具を使用するようにしましょう。
治癒したことを確かめる陰性確認の検査のタイミングですが、多くの医療機関で行われている遺伝子検査では死菌でも反応してしまうため、抗生物質の治療が終わって2週間以降に行うようにしましょう。
部位と
主な症状
のど(咽頭・喉頭)
のどの違和感
咳や痰
微熱やのどの痛み
子宮頸管
おりものの異常(におい、量、色など)
排尿時の痛み
不正出血
抗生物質の飲み薬で治療を行います。
ジスロマック®は1回飲むだけで効果を発揮します。ただし、下痢を起こしやすかったり、アルコールの摂取により肝臓への負担や抗生物質の効果の低下が知られており注意が必要です。
アジロマイシン(ジスロマック®) 1回内服
シタフロキサシン(グレースビット®) 1日2回7日間
レボフロキサシン(クラビット®) 1日1回7日間
性器(尿道や子宮頸管)やのど(咽頭)に感染する性感染症として、淋菌やクラミジアに次いで多い原因菌として知られています。
比較的最近になって存在が分かった性感染症であり、すべてが解明されているわけではありません。
淋菌やクラミジアの検査をして陰性だったにも関わらず、気になる症状が続いている場合は、このマイコプラズマあるいはウレアプラズマが原因となっていることが多く、あまり有名な性感染症ではないということもあり多くが見逃されている可能性があります。
ウレアプラズマは必ずしも性感染症ではなく、もともと存在する常在菌という説もありますが、尿道炎や膣炎の原因となることが知られており、性行為によってパートナーへ移してしまうことがありますので治療が必要です。
淋菌やクラミジアよりも病原性が低く、クラミジアと同じように症状は軽度であったり無症状のことが多いですが感染力は強く、1回の性交渉で30%程度は感染するといわれています。
精度の高い検査でも全ての感染を検出できていないこともあり、ピンポン感染(パートナー間で互いに移したり移されたりを繰り返す)を防ぐために、パートナーの検査・治療も必要になります。
治療をせずに長期間感染が続くと男性・女性ともに不妊の原因となることが知られています。
治療中や治療後に陰性が確認できるまでは、性交時に避妊具を使用するようにしましょう。
治癒したことを確かめる陰性確認の検査のタイミングですが、多くの医療機関で行われている遺伝子検査では死菌でも反応してしまうため、抗生物質の治療が終わって2週間以降に行うようにしましょう。
カンジダ
- 男性の
場合 - 女性の
場合
部位と
主な症状
尿道
尿道の違和感(かゆみ・むずむず)
排尿時の痛み
尿道からの膿・分泌物
頻尿
亀頭/包皮
かゆみ、発赤
白いカス
検査でカンジダが陽性となっても症状がなければ治療する必要はありません。
症状がある場合は、その症状や感染部位によって塗り薬、飲み薬、膣錠などを使い分けて使用します。
<亀頭/包皮、外陰部(皮膚)>
ケトコナゾール(ニゾラール®)を1日1回塗る
<膣>
オキシコナゾール(オキナゾール®)やクロトリマゾール(エンペシド®)などの膣剤を1日1回6日間
または
フルコナゾール(ジフルカン®)150mgを1回内服
<尿道炎>
フルコナゾール(ジフルカン®)100mgを1回内服
カンジダはカビ(真菌)の一種で陰部をはじめとした皮膚、膣などの粘膜、消化管などに存在する常在菌です。
男女問わずに存在しているため、必ずしも性感染症というわけではありません。
睡眠不足や疲労、風邪、抗生物質の内服などで免疫力が低下するとカンジダが増殖し、その結果症状が現れます。
特に湿度の高い環境で増殖します。
性器が外気に触れやすい男性よりも、女性の膣や外陰部の方が繁殖しやすいため、症状を自覚するのは女性が多いです。
ただ、男性も包茎の方は蒸れやすくなるため、カンジダによる皮膚炎を起こしやすいといわれています。
症状が落ち着いたあとは繰り返さないためにも、睡眠不足やストレスなどを溜め込まないようにすることが大切です。
通気性の高い下着を選んだり、不必要に抗生物質を内服したりしないなども重要となります。
部位と
主な症状
膣
おりものの異常(におい、量、色など ※)
排尿時の痛み
不正出血
性交痛
外陰部(皮膚)
かゆみや発赤
チーズのような白くて粘っこいおりもの
検査でカンジダが陽性となっても症状がなければ治療する必要はありません。
症状がある場合は、その症状や感染部位によって塗り薬、飲み薬、膣錠などを使い分けて使用します。
<亀頭/包皮、外陰部(皮膚)>
ケトコナゾール(ニゾラール®)を1日1回塗る
<膣>
オキシコナゾール(オキナゾール®)やクロトリマゾール(エンペシド®)などの膣剤を1日1回6日間
または
フルコナゾール(ジフルカン®)150mgを1回内服
<尿道炎>
フルコナゾール(ジフルカン®)100mgを1回内服
カンジダはカビ(真菌)の一種で陰部をはじめとした皮膚、膣などの粘膜、消化管などに存在する常在菌です。
男女問わずに存在しているため、必ずしも性感染症というわけではありません。
睡眠不足や疲労、風邪、抗生物質の内服などで免疫力が低下するとカンジダが増殖し、その結果症状が現れます。
特に湿度の高い環境で増殖します。
性器が外気に触れやすい男性よりも、女性の膣や外陰部の方が繁殖しやすいため、症状を自覚するのは女性が多いです。
ただ、男性も包茎の方は蒸れやすくなるため、カンジダによる皮膚炎を起こしやすいといわれています。
症状が落ち着いたあとは繰り返さないためにも、睡眠不足やストレスなどを溜め込まないようにすることが大切です。
通気性の高い下着を選んだり、不必要に抗生物質を内服したりしないなども重要となります。
梅毒
- 男性の
場合 - 女性の
場合
部位と
主な症状
最初は体の一部にだけ出現する症状は、時間の経過とともに全身に広がっていきます。
感染初期の症状は一時的に消えることがあり、梅毒とは気付かなかったり、他の病気と勘違いされ治療されることもあります。
感染から時間が経つにつれて症状は少しずつ変化し、病気の進行の度合いによって以下のように分類されます。
大きく2つの分類があり、より細かい(潜伏期、1期〜3期)分類方法や感染して1年を区切りとする早期・後期という分類方法があります。
潜伏期(〜3週)
感染の機会から3週間は症状はでない潜伏期となります。
梅毒に感染している人の体液や患部に触れることで感染します。
感染力は高く(1回の性交渉で20-30%程度)、性器だけではなく口やのどの粘膜、皮膚からも感染するためコンドームだけで防ぐことはできません。
第1期(感染から3週〜)
性器や口まわりに3〜10mmほどのできものやしこり(初期硬結)ができます。
ジュクジュクしてただれた状態になったり、3〜10mm程度の皮膚が一部えぐれたような(口内炎のような)病変となることもあります。
太ももの付け根のリンパ節が腫れることが唯一の症状のこともあります。
これらの症状は治療をしなくても自然に消えますが、症状がなくなっても他の人に移す可能性はあります。
第2期(感染から2, 3ヶ月〜)
手・足の裏、体に赤い発疹(バラ疹)といった皮膚の症状がでます。
病気の進行によっては、リンパ節の腫れや胃潰瘍や肝炎、腎炎といった臓器障害がでることがあります。
皮膚の症状も治療をしなくても自然に消えますが、症状がなくなっても感染力は続きます。
第3期(感染から3年程度〜)
現在はここまで症状が進行することは滅多にありません。
皮膚に腫瘤ができたり全身の臓器や神経が侵されて、命に関わる状態となります。
感染から1年未満を早期梅毒といい(第1期、第2期の前半まで)、性行為での感染力が高い時期とされています。
感染から1年以上経過した状態は後期梅毒といい(第2期の後半以降)、病気の進行とともに他の人への感染力はなくなってきます。
無症状のこともありますが、症状は冒された臓器によって様々な症状が出現します(リンパ節、脳や脊髄、内蔵など)。
ペニシリン系の抗生物質の飲み薬や注射により治療を行います。
飲み薬
アモキシシリン(サワシリン®) 4週間程度
注射薬
ベンジルペニシリン(ステルイズ®) 1回筋肉注射
病状の進行の度合いによって治療の期間は異なってきます。
ペニシリンアレルギーの方は、ミノサイクリン(ミノマイシン®)などの抗生物質で治療を行います。
治療の初日〜2日目あたりに熱、筋肉痛、倦怠感、皮疹などがでることがあります。
梅毒トレポネーマとよばれる梅毒の原因菌が急激に死滅することによる反応といわれており、自然におさまります。
カンジダはカビ(真菌)の一種で陰部をはじめとした皮膚、膣などの粘膜、消化管などに存在する常在菌です。
男女問わずに存在しているため、必ずしも性感染症というわけではありません。
睡眠不足や疲労、風邪、抗生物質の内服などで免疫力が低下するとカンジダが増殖し、その結果症状が現れます。
特に湿度の高い環境で増殖します。
性器が外気に触れやすい男性よりも、女性の膣や外陰部の方が繁殖しやすいため、症状を自覚するのは女性が多いです。
ただ、男性も包茎の方は蒸れやすくなるため、カンジダによる皮膚炎を起こしやすいといわれています。
症状が落ち着いたあとは繰り返さないためにも、睡眠不足やストレスなどを溜め込まないようにすることが大切です。
通気性の高い下着を選んだり、不必要に抗生物質を内服したりしないなども重要となります。
部位と
主な症状
最初は体の一部にだけ出現する症状は、時間の経過とともに全身に広がっていきます。
感染初期の症状は一時的に消えることがあり、梅毒とは気付かなかったり、他の病気と勘違いされ治療されることもあります。
感染から時間が経つにつれて症状は少しずつ変化し、病気の進行の度合いによって以下のように分類されます。
大きく2つの分類があり、より細かい(潜伏期、1期〜3期)分類方法や感染して1年を区切りとする早期・後期という分類方法があります。
潜伏期(〜3週)
感染の機会から3週間は症状はでない潜伏期となります。
梅毒に感染している人の体液や患部に触れることで感染します。
感染力は高く(1回の性交渉で20-30%程度)、性器だけではなく口やのどの粘膜、皮膚からも感染するためコンドームだけで防ぐことはできません。
第1期(感染から3週〜)
性器や口まわりに3〜10mmほどのできものやしこり(初期硬結)ができます。
ジュクジュクしてただれた状態になったり、3〜10mm程度の皮膚が一部えぐれたような(口内炎のような)病変となることもあります。
太ももの付け根のリンパ節が腫れることが唯一の症状のこともあります。
これらの症状は治療をしなくても自然に消えますが、症状がなくなっても他の人に移す可能性はあります。
第2期(感染から2, 3ヶ月〜)
手・足の裏、体に赤い発疹(バラ疹)といった皮膚の症状がでます。
病気の進行によっては、リンパ節の腫れや胃潰瘍や肝炎、腎炎といった臓器障害がでることがあります。
皮膚の症状も治療をしなくても自然に消えますが、症状がなくなっても感染力は続きます。
第3期(感染から3年程度〜)
現在はここまで症状が進行することは滅多にありません。
皮膚に腫瘤ができたり全身の臓器や神経が侵されて、命に関わる状態となります。
感染から1年未満を早期梅毒といい(第1期、第2期の前半まで)、性行為での感染力が高い時期とされています。
感染から1年以上経過した状態は後期梅毒といい(第2期の後半以降)、病気の進行とともに他の人への感染力はなくなってきます。
無症状のこともありますが、症状は冒された臓器によって様々な症状が出現します(リンパ節、脳や脊髄、内蔵など)。
ペニシリン系の抗生物質の飲み薬や注射により治療を行います。
飲み薬
アモキシシリン(サワシリン®) 4週間程度
注射薬
ベンジルペニシリン(ステルイズ®) 1回筋肉注射
病状の進行の度合いによって治療の期間は異なってきます。
ペニシリンアレルギーの方は、ミノサイクリン(ミノマイシン®)などの抗生物質で治療を行います。
治療の初日〜2日目あたりに熱、筋肉痛、倦怠感、皮疹などがでることがあります。
梅毒トレポネーマとよばれる梅毒の原因菌が急激に死滅することによる反応といわれており、自然におさまります。
カンジダはカビ(真菌)の一種で陰部をはじめとした皮膚、膣などの粘膜、消化管などに存在する常在菌です。
男女問わずに存在しているため、必ずしも性感染症というわけではありません。
睡眠不足や疲労、風邪、抗生物質の内服などで免疫力が低下するとカンジダが増殖し、その結果症状が現れます。
特に湿度の高い環境で増殖します。
性器が外気に触れやすい男性よりも、女性の膣や外陰部の方が繁殖しやすいため、症状を自覚するのは女性が多いです。
ただ、男性も包茎の方は蒸れやすくなるため、カンジダによる皮膚炎を起こしやすいといわれています。
症状が落ち着いたあとは繰り返さないためにも、睡眠不足やストレスなどを溜め込まないようにすることが大切です。
通気性の高い下着を選んだり、不必要に抗生物質を内服したりしないなども重要となります。
トリコモナス
- 男性の
場合 - 女性の
場合
部位と
主な症状
尿道
尿道の違和感(かゆみ・むずむず)
排尿時の軽い痛み
尿道からの分泌物
陰茎のかゆみや違和感
前立腺
頻尿
排尿のしづらさ
抗菌薬・抗原虫薬である飲み薬により治療を行います。
メトロニダゾール(フラジール®) 1日2回10日間
ピンポン感染(パートナー間で互いに移したり移されたりを繰り返す)を防ぐために、パートナーの検査・治療も必要になります。
特に男性は精度の高い検査を行ったとしても検出するのは難しいといわれています。
基本的にはパートナーの感染が確認できたらすぐにご自身も検査を行い、結果が陰性であっても治療を行うことをおすすめします。
キスやオーラルセックスでも感染することがあるので、避妊具の使用だけで感染を予防することはできません。
トリコモナスは乾燥には弱いですが水中では長時間生息する特徴があります。
そのため必ずしも性行為だけではなく、稀ではありますが温泉やプールなどの水を介して感染することがあるといわれています。
トリコモナスは乾燥には弱いですが水中では長時間生息する特徴があります。
そのため必ずしも性行為だけではなく、稀ではありますが温泉やプールなどの水を介して感染することがあるといわれています。
部位と
主な症状
膣
おりものの異常(におい、量、色など ※)
排尿時の痛み
性交痛
外陰部
過敏になり痛みや不快感
皮膚の赤み、かゆみ、腫れ
外陰部
黄緑色の生くさいおりもの
抗菌薬・抗原虫薬である飲み薬により治療を行います。
メトロニダゾール(フラジール®) 1日2回10日間
ピンポン感染(パートナー間で互いに移したり移されたりを繰り返す)を防ぐために、パートナーの検査・治療も必要になります。
特に男性は精度の高い検査を行ったとしても検出するのは難しいといわれています。
基本的にはパートナーの感染が確認できたらすぐにご自身も検査を行い、結果が陰性であっても治療を行うことをおすすめします。
キスやオーラルセックスでも感染することがあるので、避妊具の使用だけで感染を予防することはできません。
トリコモナスは乾燥には弱いですが水中では長時間生息する特徴があります。
そのため必ずしも性行為だけではなく、稀ではありますが温泉やプールなどの水を介して感染することがあるといわれています。
トリコモナスは乾燥には弱いですが水中では長時間生息する特徴があります。
そのため必ずしも性行為だけではなく、稀ではありますが温泉やプールなどの水を介して感染することがあるといわれています。
C型肝炎
- 男性の
場合 - 女性の
場合
部位と
主な症状
感染者のC型肝炎ウイルスが含まれる血液、唾液、精液、膣分泌液を介して感染します。
過去には注射器の使いまわしや血液製剤なども感染経路と考えられていましたが、現在はこれらの血液を介しての感染は減少傾向となっています。
唾液、精液、腟分泌液を介して性行為によって感染することがありますが、他の感染症と比較すると感染リスクは低いといわれています。
感染後数週間から数か月程度経過すると、疲れや倦怠感、食欲不振、腹部の不快感や発熱、黄疸がみられることがあります。
C型肝炎に特徴的な症状というわけではなく、他の病気でもよくみられる症状であるため、症状からC型肝炎を診断することは難しいでしょう。
また、これらの自覚症状がない「不顕性感染」の方が多く、その半数の方は慢性化し慢性肝炎の状態へと進行するといわれています。
感染機会から1〜3ヶ月後以降に血液検査でHCV抗体を調べます。
HCV抗体が陰性の場合は、C型肝炎ウイルスに感染していないと考えられます。
HCV抗体が陽性の場合は、これまでにC型肝炎ウイルスに一度は感染したことを意味します。
ただこれだけでは、今現在感染をしている人と、過去に感染した人(今現在は治癒をしてウイルスはいない)の区別をつけることはできません。
両者を区別するには、専門病院で遺伝子検査を受けていただく必要があります。
C型肝炎の治療は効果的な薬が次々と開発されており、多くの方が飲み薬で治癒を目指せるようになっています。
そのためには早期発見が大切であり、パートナーとともに定期的に確認し合うことが早期治療に繋がります。
キスやオーラルセックスでも感染することがあるので、避妊具の使用だけで感染を予防することはできません。
部位と
主な症状
感染者のC型肝炎ウイルスが含まれる血液、唾液、精液、膣分泌液を介して感染します。
過去には注射器の使いまわしや血液製剤なども感染経路と考えられていましたが、現在はこれらの血液を介しての感染は減少傾向となっています。
唾液、精液、腟分泌液を介して性行為によって感染することがありますが、他の感染症と比較すると感染リスクは低いといわれています。
感染後数週間から数か月程度経過すると、疲れや倦怠感、食欲不振、腹部の不快感や発熱、黄疸がみられることがあります。
C型肝炎に特徴的な症状というわけではなく、他の病気でもよくみられる症状であるため、症状からC型肝炎を診断することは難しいでしょう。
また、これらの自覚症状がない「不顕性感染」の方が多く、その半数の方は慢性化し慢性肝炎の状態へと進行するといわれています。
感染機会から1〜3ヶ月後以降に血液検査でHCV抗体を調べます。
HCV抗体が陰性の場合は、C型肝炎ウイルスに感染していないと考えられます。
HCV抗体が陽性の場合は、これまでにC型肝炎ウイルスに一度は感染したことを意味します。
ただこれだけでは、今現在感染をしている人と、過去に感染した人(今現在は治癒をしてウイルスはいない)の区別をつけることはできません。
両者を区別するには、専門病院で遺伝子検査を受けていただく必要があります。
C型肝炎の治療は効果的な薬が次々と開発されており、多くの方が飲み薬で治癒を目指せるようになっています。
そのためには早期発見が大切であり、パートナーとともに定期的に確認し合うことが早期治療に繋がります。
キスやオーラルセックスでも感染することがあるので、避妊具の使用だけで感染を予防することはできません。
B型肝炎
- 男性の
場合 - 女性の
場合
部位と
主な症状
感染者のB型肝炎ウイルスが含まれる血液を介して感染します。
精液、腟分泌液などの体液の中に微量の血液が混入することがあり、性行為によって感染することがあります。
新規に発症するB型肝炎の多くは性行為が原因と考えられ、若年層を中心に拡大傾向にあります。
感染後1〜6か月程度経過すると、倦怠感、食欲不振、腹部の不快感や発熱、黄疸がみられることがあります。
急性B型肝炎とよばれる状態ですが、症状の強さには個人差があり、とても重度の肝炎を発症する方もいる一方でほとんど無症状で気付かずに治ってしまう方もいらっしゃいます。
感染機会から1〜2ヶ月後以降に血液検査でHBs抗原を調べます。
HBs抗原が陰性であればB型肝炎ウイルスに感染していないと考えられます。
HBs抗原が陽性であればB型肝炎ウイルスに感染していると考えられます。
感染が発覚した際には、肝炎の状態を評価したり詳しい遺伝子検査、治療が必要となりますので専門病院をご受診いただく必要があります。
感染したときの年齢や免疫の状態によって、一時的な感染で終わったり(一過性感染)、感染が半永久的に続いたり(持続感染)します。
成人が初めて感染した場合は、多くが一過性感染となります。
成人が初めて感染した場合におこる急性B型肝炎は、多くの方は特殊な治療を行わなくても自然に軽快します。
中にはとても重度の肝炎を発症することもあり、医療機関で肝臓の状態や全身の免疫状態をしっかりと確認する必要があります。
キスやオーラルセックスでも感染することがあるので、避妊具の使用だけで感染を予防することはできません。
部位と
主な症状
感染者のB型肝炎ウイルスが含まれる血液を介して感染します。
精液、腟分泌液などの体液の中に微量の血液が混入することがあり、性行為によって感染することがあります。
新規に発症するB型肝炎の多くは性行為が原因と考えられ、若年層を中心に拡大傾向にあります。
感染後1〜6か月程度経過すると、倦怠感、食欲不振、腹部の不快感や発熱、黄疸がみられることがあります。
急性B型肝炎とよばれる状態ですが、症状の強さには個人差があり、とても重度の肝炎を発症する方もいる一方でほとんど無症状で気付かずに治ってしまう方もいらっしゃいます。
感染機会から1〜2ヶ月後以降に血液検査でHBs抗原を調べます。
HBs抗原が陰性であればB型肝炎ウイルスに感染していないと考えられます。
HBs抗原が陽性であればB型肝炎ウイルスに感染していると考えられます。
感染が発覚した際には、肝炎の状態を評価したり詳しい遺伝子検査、治療が必要となりますので専門病院をご受診いただく必要があります。
感染したときの年齢や免疫の状態によって、一時的な感染で終わったり(一過性感染)、感染が半永久的に続いたり(持続感染)します。
成人が初めて感染した場合は、多くが一過性感染となります。
成人が初めて感染した場合におこる急性B型肝炎は、多くの方は特殊な治療を行わなくても自然に軽快します。
中にはとても重度の肝炎を発症することもあり、医療機関で肝臓の状態や全身の免疫状態をしっかりと確認する必要があります。
キスやオーラルセックスでも感染することがあるので、避妊具の使用だけで感染を予防することはできません。
HIV
- 男性の
場合 - 女性の
場合
部位と
主な症状
HIVは感染者の血液、精液、膣分泌液に多く含まれており、それらが粘膜や皮膚の傷を介して感染します。
亀頭の微小な傷や膣粘膜、腸管粘膜から侵入することが多いと言われています。
避妊具を用いなかった場合、1%程度の確率で感染するといわれていますが、皮膚が荒れていたり、他の性感染症に罹患していたりすると感染の確率が高まります。
初期症状は、発熱、発疹、喉の痛み、頭痛、筋肉痛、リンパ節の腫れ、倦怠感、消化器症状などが挙げられます。
しかし、これらの症状は決して特殊なものではなく、他の疾患でもみられるため、初期段階でHIV感染症だと自覚することは困難です。
感染機会から1〜3ヶ月後以降に血液検査で調べます。
ウイルスを完全に排除する薬はありませんが、薬によってウイルスを検出限界未満に抑えることができ、他の人へ感染する可能性を低くすることができます。
薬をきちんと飲んでウイルスの増殖を抑えることで、非感染者の寿命とほぼ変わらず普段通り日常生活を送ることができるようになっています。
感染の発覚や治療開始が遅れると治療の効果が下がってしまうため、早期発見がとても大切です。
心配だったらまず検査することが大事です。
HIVは血液、精液、膣分泌液に多く含まれているため、それらに直接触れないようにすることが予防に繋がります。
オーラルセックスでも感染の危険性があるため、避妊具だけで感染を予防することはできません。
部位と
主な症状
HIVは感染者の血液、精液、膣分泌液に多く含まれており、それらが粘膜や皮膚の傷を介して感染します。
亀頭の微小な傷や膣粘膜、腸管粘膜から侵入することが多いと言われています。
避妊具を用いなかった場合、1%程度の確率で感染するといわれていますが、皮膚が荒れていたり、他の性感染症に罹患していたりすると感染の確率が高まります。
初期症状は、発熱、発疹、喉の痛み、頭痛、筋肉痛、リンパ節の腫れ、倦怠感、消化器症状などが挙げられます。
しかし、これらの症状は決して特殊なものではなく、他の疾患でもみられるため、初期段階でHIV感染症だと自覚することは困難です。
感染機会から1〜3ヶ月後以降に血液検査で調べます。
ウイルスを完全に排除する薬はありませんが、薬によってウイルスを検出限界未満に抑えることができ、他の人へ感染する可能性を低くすることができます。
薬をきちんと飲んでウイルスの増殖を抑えることで、非感染者の寿命とほぼ変わらず普段通り日常生活を送ることができるようになっています。
感染の発覚や治療開始が遅れると治療の効果が下がってしまうため、早期発見がとても大切です。
心配だったらまず検査することが大事です。
HIVは血液、精液、膣分泌液に多く含まれているため、それらに直接触れないようにすることが予防に繋がります。
オーラルセックスでも感染の危険性があるため、避妊具だけで感染を予防することはできません。